現学習指導要領(平成25年度~)
食育の推進に当たっての配慮事項は何か。
食に関する指導は,学校の教育活動全体を通して行われるものであるが,家庭科は,生活全体の中での食生活の営みという視点をもっているので,生徒の日常生活と関連を図り,より実践的に指導することが重要である。特に,生涯を見通した食生活を営む力をはぐくむために,調理実習を通して調理に関する知識と技術を身に付けさせ,実生活への活用につながるよう配慮する必要がある。
実験・実習を行うに当たっての配慮事項は何か。
改訂された指導要領では,「関連する法規等に従い」が追加された。電気,ガスなどの火気,薬品,針,刃物などの安全に配慮した取扱いや,特に,食材,調理器具などの衛生的な管理と取扱いについての指導を徹底し,事故や食中毒等の防止に努めなければならない。
家庭科の目標と,道徳教育はどのように関連しているか。
生活に必要な知識と技術を習得することは,望ましい生活習慣を身に付けるとともに,勤労
の尊さや意義を理解することにつながる。また,家族・家庭の意義を理解させることや主体的
に生活を創造する能力などを育てることは,家族への敬愛の念を深めるとともに,家庭や地域社会の一員としての自覚をもって自分の生き方を考え,生活をよりよくしようとすることにつ
ながる。
専門家庭の改定のねらいは?
専門教科「家庭」は,少子高齢社会の進展やライフスタイルの多様化,食育の推進などの社
会の要請に対応し,衣食住,ヒューマンサービスなどにかかわる生活産業への消費者ニーズの的確な把握や必要なサービス提供等を行う企画力・マネジメント能力を身に付け,生活文化を伝承し創造する人材を育成するなどの観点から改善が図られた。
ア衣食住,保育,家庭看護や介護などヒューマンサービスに関連する産業を生活にかかわる
産業ととらえ,生活産業の各分野で職業人として必要とされる資質や能力を育成する。
イ生活文化の伝承と創造に寄与する能力と態度を育成する。
ウ生活産業を取り巻く諸課題を倫理観をもって解決し,生活の質の向上と社会の発展を図る
能力と態度を育てる。
「生活産業情報」の目的は?
生活産業の各分野で情報及び情報手段を適切に活用する能力の育成を重視する。